銀行と生活

Sidの海外紀行

 オーストラリアのシドニーに着任した日には、既に当面泊まる宿舎(実際はアパート)が用意され、1週間程度日本人の同僚が車で宿舎から会社まで送り迎え してもらった。オーストラリアで生活を始めるのに最初に必要になる一つが銀行口座の開設である。赴任初日に会社の経理担当者に連れられ、シテイ(各州の中 心部で、各地域にシテイがある)にあるナショナル・オーストラリア銀行(National Australia Bank略してNAB)に出向き口座を開設した。会社からの給与はその口座に自動的に振り込まれる。その際、銀行カードと2種類の小冊子を渡された。1つはCheque Book、他の1つはDeposit Bookである。勿論、銀行カードで預金を引き下ろしたり出来るが、実際はほとんど使った事がない。もっぱら使うのはNABが発行するクレジットカードとこの2つの Bookである。
 通常、お店で品物を買う場合はクレジットカードで支払い、現金が少なければ、その場でお釣りを現金でももらえる。ほとんど現金で支払うことは無い。皆が クレジットカード払いなので、レジが込むことが多い。しかし、そこはオーストラリア、皆のんびり待つ。品数の少ない(8品目以下)お客用 に"Express"レジが用意されている。私は単身赴任なので何時もこのExpressを利用していた。
 さて、Cheque Bookだが、電気、ガス、健康診断検査料等は銀行からの自動引き落としを使わなかったので、請求書がくるとCheque Bookにある銀行発行のシートに振込先、金額、サインをし、最寄の銀行、郵便局に持ってゆけば送ってくれる。Cheque Bookの表紙に何時、誰に、幾ら、チェック番号を記入するところがあり、後で銀行から送られてくる支払い明細書と照らし合わせることが出来る。1年間ほど単身赴任をして いたので会社の昼休みの時間帯に、最寄の銀行からこのチェックで支払いをしていた。
 Deposit Bookは給料以外に支払われるお金は通常、上のチェックで支払われる。例えば出張で使った交通費は後日、会社からチェックで私に支払われる。現金で支払われることは無 い。受け取ったチェックと銀行発行のDeposit Bookのシートに必要事項を記入し最寄の銀行に持ってゆくと入金が出来る。銀行からはDeposit Bookの表紙にある欄に、何時幾ら預けたかが記入され、スタンプが押される。これで、先ほどの毎月銀行から送られて来る明細書の入金照合が出来る。日本では余りこの種の システムを見ないが、慣れると便利だ。チェックやクレジットカードで支払う時、日本の印鑑代わりにサインを書くので、真似され難く、格好の良いサインが必 要になる。
 予断だが、オーストラリアでのレジ計算は間違いが多いので、レシートをもらったら十分チェックする必要がある。2重に入力されていたり、抜けていたりす る。2重に入力されていれば、その場で言えば快く修正してくれる。
 これは日本でも同じだが、1年後に娘がオーストラリアに来た時の話である。友人の日本人女子大生が語学研修で初めてシドニーに来て、銀行口座を開設した のは良いが、現金の引き出し方がわからず、友人?の中国人に引き出し方を訪ね、そのときにパスワードを教え、その場は上手く引き出せたが、後日語学学校で クレジットカードを盗まれ、全預金を引きだされた。かの中国人はその後、学校には来なくなった怖い?話がある。国内海外問わずパスワードは大切に。
 

Checque

Deposit
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