海外赴任準備

Sidの海外紀行

社内で正式にオーストラリアの研究開発会社への赴任が決まったので、いよいよ赴任準備が始まった。赴任準備は基本的に、社内の人事部が中心となり準備項 目、スケジュールを示してくれ、赴任予定者はその指示に従い処理してゆく。この時点では社内的に赴任が決定されたのであって、健康問題、受け入れ国の許可 が出てないので”赴任予定者”である。主な項目は
(1)社内の健康診断  特に問題は無かった。
(2)オーストラリア大使館に出かけビザ申請をする。英語で目的、仕事内容の概要を聞かれた。後はオーストラリア大使館指定の病院で健康診断をうける。赴 任者は長期就労ビザを取得する。これは4年間の期限・就労場所限定のビザで、1回の更新が認められ、合計8年間の就労が可能なビザである。
(3)社内の赴任者研修(主に赴任経験者の経験談・注意点説明)
(4)会社負担による英語研修
等がある。勿論仕事の引継ぎ、荷物の梱包等いろいろある。私がこの中で苦労をしたのは大使館指定病院による健康診断であった。オーストラリアは健康診断が 厳しく、特に結核、その他の異常が少しでも見かるとビザの許可が得られない。私は血圧で引っかかった。基準値は最高血圧が160以下、最低血圧が90以下 となっているところ、当日の検査で162・75でパスできなかった。私は医者にもう一度計ってくれと言ったが、ここでは1回しか計らないと言われ、精密検 査に回された。私の血圧は決して低いほうではなく、通常は120〜140で、社内では130で問題は無かったが、緊張していたせいで?上がってしまった か。しかし、1回しか測定を認めないとは厳しいところである。精密検査はいっぺんにやらず、24時間血圧測定、ロードミル検査、そのほかの検査と毎週1項 目の検査が行われ、結局結論が出るまでに1ヶ月掛かり、やっとOKと成った経験がある。噂によると、過去に結核になった人、肺炎になった人もレントゲン撮 影で引っかかり、精密検査を余儀なくした人が居るそうで、時間的余裕を持って検査を受けることが大切だ。
 ビザが取れると成ると、次の仕事は荷物の搬送準備で、2回に分け送るよう指示があった。1回目は赴任後、直ぐに使う荷物で、これらは航空便で送る。2回 目は赴任後、残りの荷物を船便で送ることになった。C社では危険の可能性のある国以外は、原則家族同伴で赴任できるが、それでも最初の3ヶ月は単身赴任と なる。私は今まで単身赴任は勿論、自分で炊事洗濯をした事が無かったので、”男の料理法”とやらの本を数冊購入し、飛行機便で送っておいた。
 会社負担の英語研修は、荷物の準備と平行に行った。有料の英会話訓練は初めての経験(今までの英会話の勉強はラジオ講座と宣教師による無料の英会話、社 内の外人参加の会議等だけで、お金を払って勉強をしたことが無かった)で、しかも個人レッスン。若いオージーの娘さんと世間話をしながら、他の同僚が一生 懸命働いてるのに悪いな、と思いつつ楽しい時間を過ごした経験がある。週2時間のレッスンを約1ヶ月間行った。これで英語がどの程度上達したかは判らない が、生活情報はいろいろ得た。例えば
買い物が出来る時間帯と曜日、洗濯物の干し方等、日本と違う生活習慣の情報は参考になった。
 ビザは得たし、第1便は送ったし、いよいよ明日はオーストラリアに向け赴任と言う前日、女房は痔で入院。仕方が無く、大学生の息子と高校生の娘の3人で 成田に行くことにした。兎に角あわただしい出発だった。
 
 参考: http://www.dima.australia.or.jp/
      http://www.immi.gov.au/faq/work/index.htm



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